投票率アップがもたらすもの
市川市で市議会議員になるためには、何票ぐらい必要かご存じですか?
過去3回の市議選では、1,822票(H15)、1,823票(H19)、1,456.380票(H23年)が最下位で当選した方の獲得票数です。これは投票に行った人の、それぞれ1.33%、1.22%、1.09%に相当します。平均するとだいだい投票者の1.21%ぐらいの支持が必要ということになります。
ところで、今月12日に実施された県議選の投票に行った市川市民の数は123,645人で投票率は32.98%でした(有権者のおよそ3人に2人は投票に行っていないという結果です!)。従来のパターンですと、26日に行われる市議選もだいだい同じぐらいの投票率(33±3%)になることが多いです。
そうしますと、今回の市議選での最下位当選者の得票数は、123,645×1.21%=1496.1と約1500票になると予想されます。
選挙は現職が強いもの。市川市も例外ではなく、前回の市議選で落選した現職候補者はわずか1名、前々回も2名だけでした。後援会などの組織票の差が大きいのでしょう。それでも、前回当選した現職議員の獲得票数を見てみると、内10名は2300票以下での当選です。
このような状況で投票率が50%まで上がったと仮定してみましょう。その場合、投票者の数は187,460人になり、最下位当選者の得票数は、187,460×1.21%=2268.2と、だいだい2300票近くまで上がることが見込めます。
その分、普通は現職議員の方々に入る票も増えますが、今回のように少なくない数の現職議員に政務活動費の不正使用疑惑がかかっている状況では話は変わってくると思います。
これらの議員には、後援会などの基礎票以外の上積みはあまり期待できないのでは?
「誰に入れても変わらない」「入れたい候補者がいないから」という理由で投票しなかった人も、諦めるのはまだ早いです。今まで投票に行かなかった人が投票に行くことで、結果的に投票率が上がり、議員を入れ替えることが出来ます。
もしも、あなたが政務活動費の不正使用疑惑や、市議会を意図的に流会させる議長・副議長に憤りを感じているならば、それ以外の候補者へ投票しに行ってください。
もしかしたら、あなたが投票した候補者は、あなたの一票があったとしても落選するかもしれません。しかし、仮にそうなったとしても、その一票は無駄にはなりません。それは間接的にではありますが、問題のある議員を退出させる結果につながるのです。
みなさん、26日は投票に行きましょう!